何年野鳥を見てきても、充分に野鳥の声が聴き分けられない私。。 ある時、鳴き声を自分で録音すれば、もっと集中して野鳥の声と向き合うことが出来るんじゃないか? と思い立ち、数日間にわたるネット徘徊で情報収集、、納得のいく性能で尚且つ比較的手軽に買える(←コレ大事)値段の録音機材をゲットする事が出来ました。 本格的に、超高音質を目指せば、予算は天井知らずの世界ですが、今は手軽に高音質の録音が出来るICレコーダーがあるのです。。 しかしながら、現状出ている製品の大半は会議や講義等の人の声を録音することが目的の物と、音楽等の練習を目的としたものが殆どで、最初から野鳥の声を主目的としているものはありません。そんな中、目に留まったのが
SONYのICレコーダーSX800だったのです。 このレコーダーも会議や音楽の録音モードを備えており、野鳥用と言う訳ではないのですが、私の購入意欲を掻き立てる、7つの要素を有していました。
1.マニュアルで録音レベルを設定する事が出来る。
2.専用のウィンドスクリーンが付属している。
3.USBの接続で充電が可能
4.指向性マイクも備えており、遠くの野鳥の声を狙ってピックアップできそう。
5.付属ソフトウェアの充実
6.音質が良い。ノイズを軽減する機能がある。(リニアPCMにも対応)
7.携帯性&デザイン。サイドに一列に配されたボタン類が操作しやすそう。
特に2番のウィンドスクリーンの付属は、同クラスの他メーカー機種には無いもので、これはSX800が野外用途を軽視していないと言う事の証明でもあると思います。野外における風の影響は、決して無視できないもので、野鳥の声の録音ではこれを防ぐ事が必須です。そして何と言っても5番の付属ソフトウェア。これも同クラスの他機種には無いもので、さすがSONYと言わせるだけのものがあります。付属ソフトウェアだけでもレコーダーの販売価格ぐらいの価値はあるかも知れません、、実際Sound Forge Audio Studioだけでも通常1万円位で売ってるようですし(^_^; 6番の音質に付いては、他と比べている訳ではありません。ただ、少し使ってみたところクリアーでとても気持の良い音が録音出来ます。 これも経験で、色々とノウハウが出来れば更に良くなって行くと思います。 7の携帯性は結構重要で、あくまで撮影がメインになりますので負担になるような重さのものは持ちたくありません。その点、コンパクトなSX800は理想的です。
上位機種に同じ形でSX900と言うモデルがありますが、内臓メモリが4GBであることと、色がブラックであること以外に違いはありません。私的には2GBで十分だと感じたことと、シルバー色の方が良いような気がしたのでSX900はチョイスしませんでした。値段も少し高くなりますし。。
もう少し使いこなして、色々と録りためられたら野鳥の声のページも作ってみたい気がします。。
《初夏の山で録った鳴き声》 ←サンプル
(SX800単体、ステレオ、ビットレート128のmp3で録音したデータを、付属ソフトSound Forge Audio Studio LEで編集しています。)
ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、コマドリ、ルリビタキ、ゴジュウカラ、メボソムシクイ、ミソサザイ、ヒガラ、ウグイス、クロジ、etc 沢山の鳥達が囀る森のコンサート。ステレオ録音のお陰で、鳥たちの位置関係を想像するのも楽しく、目を閉じれば森の空気までよみがえってくるかのようです。。
欠点報告:マイク先端部にヘッドホンジャックがある為、ウィンドスクリーンを付けた場合にヘッドホンによるモニターが出来ません。私の場合、撮影優先なのでヘッドホンによるモニターは行っていませんから当面問題ありませんが、録音に集中したい場合、これは大きな問題かと思います。ヘッドホンモニターをする場合は、外部マイクが必要と言うことですね。 それにしても何だってこんな場所にヘッドホンジャックを付けるんでしょうかね〜 マイクジャックの隣で良いと思うのですが。。。 まさかMP3プレーヤーとしての使い勝手を優先した? ここまで作り込んでおいて、それは無いですよね(^_^;
欠点報告2:録音モードを切り替えるのに、毎回MENUを呼び出して設定するのは非常に面倒です。ボディに直接切り替えられるスイッチを付けて欲しかった。オリンパスのDSシリーズは出来るようです。
欠点報告3:手で持って録音する時に、結構ガサガサとしたノイズが入ります。スイッチを押す時にも手で触ったノイズを細かく拾ってしまいます。 ただ、これは他機種でも同様みたいです。高感度の弊害のようなものなんでしょうね。